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むかし、むかし、わたしがいい主婦をしていた時代が一瞬あった。
今思い出してもそんなことをしていた自分が信じられないのだが、、、、、。 当時何を血迷ったのか毎朝食卓に焼きたてのバターロールを提供していた。 しかも2年という長きにわたって。 それを止めたのは息子の一言だった。 「もうこのパン食べるの飽きた。やめてくれへん。」 渡りに船、すぐに焼くのを止めたとさ。 *************** アメリカに来た。 パン文化の国(?)なのにおいしいパン屋がみつからない。 仕方ないのでパン焼き機を買って食パンを焼いてみた。 結構おいしいパンが焼けた。 ある時オットの両親が遊びに来てこのパンを食べた。 毎日焼きたてのパンを食べて感動して帰っていった。 両親はこのときの感動が忘れられずパン焼き機を買って自分でパンを焼くようになった。 しかし我が家の方は両親が帰っていったあと、なぜか発酵がうまくいかなくなりおいしいパンが焼けなくなった。 そしてパンを焼かなくなった。 **************** 里帰りをした。 姑はいまでもパンを焼いていた。 本人はすごくおいしいと思っている。 オットは母が焼くパンをおいしいとは思っていない。(まずいわけではない) 母の焼いたパンがなくなったので、オットといっしょにおいしいパン屋さんでパンを買ってきた。(うれしかった・・・・・・) 母がそれを見て「あら、パン焼いたのに、、、、」と言った。 次の朝買ってきたパンを食べようとしたら、パンの袋の中に母の焼いたパンが ここにあるぞ!といわんばかりに一緒に入っていた。 おいしいパンを食べに帰って来たのに・・・・・・・。 それ以降ずっと母の焼いたパンを食べた。(涙) 一人で姉の家に泊まりに行った。 ここもホームベーカリーを持っていてパンを焼いていた。 すごくおいしいからちょっと食べてみてと焼きたてのパンの端っこをくれた。 姑のパンと変わるはずがないと嫌々口に入れた。 ガーーーーン! うまい、うますぎる。 天然酵母を使っているからだという。 今どきのホームベーカリーは天然酵母機能もついているらしい。 欲しくなった。 でも持って帰るには重すぎる。 あきらめた。 **************** パン焼き機は無理でも、天然酵母は持って帰れたので早速焼いてみた。 天然酵母の発酵をあまくみた。 時間がかかるのを知らなかった。 1個目は発酵不足で固~いパン。 2個目は発酵し過ぎたが姑のよりおいしかった。(へへへ、義母さんごめんなさい) そして今日やっと上手く焼けた。 天然酵母のパンはやっぱり違う!おいしかった。
by tomaqu
| 2006-12-08 14:47
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